このような症状でお悩みでは
ございませんか?
- 安静時の動悸、頻脈、徐脈
- 眼球の突出
- 首の腫れ
- 手や指先の震え
- 原因不明の体重の増加・減少
- 暑がり、多汗
- 肌の乾燥
- 体が重い、だるい
- イライラ、落ち着きがない
- 喉の渇き
- 月経不順
- 寒がり
- 便秘・下痢
甲状腺機能の亢進や低下により、上記のように、全身にさまざまな症状が現れます。「ちょっと変だな」と感じても、「受診するほどじゃないか」と自己解決してしまう症状も多く、発見・治療が遅れてしまうケースが少なくありません。 症状が悪化すると、立てなくなるほど体がだるくなることもあります。小さな症状であっても、それが続く場合には一度当院にご相談ください。
甲状腺の病気の種類
バセドウ病
甲状腺の刺激物質によって、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気です。
動悸、甲状腺の全体的な腫れ、眼球の突出などの症状が見られます。ほとんどのケースが、血液検査のみで診断が可能です。
治療では、通院しながらの内服治療を行います。内服治療で十分な結果が得られない、副作用のリスクが強いといった場合には、甲状腺の摘出手術や放射線治療が行われます。その場合には、提携する高度医療機関をご紹介します。
橋本病
甲状腺に慢性的な炎症が生じている状態です。甲状腺が大きく腫れ、硬くなります。
進行すると、甲状腺機能低下症に至ります。触診、超音波検査、血液検査による診断が可能です。ただ、多くの場合で甲状腺ホルモンの分泌は正常であり、治療は不要で、経過観察に留めます。
甲状腺機能低下症にまで至ってしまった場合、ホルモンの補充療法を行い、症状を軽減します。
亜急性甲状腺炎
ウイルス感染などをきっかけとして甲状腺に炎症が起こり、甲状腺の細胞の破壊、血液中へのホルモン放出によって、さまざまな症状をきたす病気です。症状には、微熱または高熱、首の前側の痛み、甲状腺の腫れ・痛みなどが挙げられます。
ステロイドの使用により、症状は比較的すぐに改善されます。ただ、その後徐々にステロイドの量を減らしながら症状をコントロールしていく必要があるため、通院が数カ月続きます。
甲状腺腫瘍
甲状腺に生じる腫瘍です。良性のものと悪性のものがあります。
良性であることがほとんどですが、超音波検査にて悪性の疑いがある場合、2センチ以上のものである場合などは、針を刺して細胞を採取し、検査を行います。
悪性の疑いが強ければ、速やかに高度医療機関をご紹介します。
妊娠を希望される方、
妊婦さんへ
バセドウ病や橋本病になってしまった方でも、治療によって甲状腺ホルモンの量をコントロールできるようになっていれば、妊娠・出産は可能です。
ただ、甲状腺のコントロールができていない、つまり多かったり少なかったりすると、早産、流産、妊娠高血圧症候群などのリスクが高くなります。妊娠後に甲状腺疾患が見つかった場合には、速やかに治療を行うことが重要になります。
近々妊娠のご予定がある方や妊婦さんは、甲状腺疾患が疑われる症状に気づいたときには、できるだけ早くご相談ください。