乳腺

このような症状でお悩みではございませんか?

このような症状でお悩みではございませんか?

  • 乳房が痛む
  • 乳房が腫れたり、熱感がある
  • 乳房にしこりがある
  • 乳房にえくぼのようなひきつれができた
  • 乳頭から血のような分泌物ができた
  • 乳頭や乳輪に湿疹ができた
  • 乳頭や乳輪にただれが生じた
  • 腕を挙げると、乳腺がひきつれる感じがする
  • など

メディアなどで盛んに乳がんなどが取り上げられるためか、乳房の症状に気づいてとても落ち込んで受診される方が少なくありません。こういった症状の原因となっている疾患の多くは良性のものです。 とは言え、医師による検査・診断を受けることが大切であることには変わりありません。
原因をはっきりさせ、適切な対処法を見つけるためにも、まずは一度当院にご相談ください。
(マンモグラフィー検査は行っておりません。予めご了承ください。)

当院で行う検査

視触診

医師が目で見て、手でふれて、しこりの有無などを確認します。 しこりがあったからといって、乳がんだとは限りません。医師の手であっても、1センチ以下のしこり、深部のしこりは察知できないとされていますので、視触診でしこりが見つからなかった方も、乳腺超音波検査を行います。

乳腺超音波

医師の視触診では見つけられない小さなしこり、深部のしこりを見つけるための検査です。
当院ではフルデジタルの超音波検査装置を導入しているため、乳がんの診断に必要なしこりの詳しい形状、内部構造までを知ることができます。また、良性・悪性のある程度の予測も可能です。
少しでも悪性のものであることが疑われる場合には、精密検査が必要になります。

乳がん検診

当院では、堺市が実施する乳がん検診を受けていただけます。
対象は、40歳以上の偶数年齢の堺市にお住まいの女性の方です。偶数年齢を迎えるごとに、1回の受診をしていただけます。また、現在40歳以上の奇数年齢の方であっても、直近(つまり前年)に受診していない場合には、保健センターへ申請することで受診が可能になります。

検診内容 費用
問診・視触診・マンモグラフィー 無料
※マンモグラフィー検査は、提携する専門施設で受けていただきます。予めご了承ください。

乳腺の疾患

乳腺炎

乳腺に炎症・細菌感染が見られ、乳房の痛みや赤い腫れなどの症状を伴います。18~50歳くらいの女性に多い病気です。 授乳期にお乳が乳腺内にたまって起こる乳腺炎を「うっ滞性乳腺炎」と呼びます。この段階であれば、マッサージなどでお乳を出してあげることで改善が可能です。 適切な対処をせず、そこからさらに乳頭からの細菌感染を起こすと「化膿性乳腺炎」になります。化膿性乳腺炎はの場合は乳房の痛み、腫れがさらに強くなり、高熱を伴うこともあります。抗生物質や消炎剤による治療、場合によっては皮膚を切開して排膿する処置も必要になります。

また、授乳期でない、授乳経験がない場合でも、乳頭からの細菌感染を起こすことがあり、これを「乳輪下膿瘍」と呼びます。乳輪の下に膿がかたまります。切開の上での排膿処置が必要になります。 はっきりとした原因の分かっていない乳腺炎としては、「肉芽腫性乳腺炎」が挙げられます。難治性であり、かつ再発リスクの高い乳腺炎です。患者様・医師ともに、根気強い治療への取り組みが求められます。

乳房痛

女性の約7割は、一生のあいだに一度は乳房の痛み、乳房痛を経験すると言われています。 原因としては、良性疾患、胸の筋肉・骨の痛みからの波及などが挙げられます。悪性疾患(乳がん)を原因とするケースはごく稀です。 簡単にできる対処法としては、正しいブラジャーの着用、カフェインを含む飲み物・刺激物の回避などがあります。これだけで乳房痛が改善することがあります。 また、月経開始から1週間ほどは、ホルモンバランスの変化から、乳房痛が現れやすくなります。 いずれの場合も、一時的な症状であれば心配は無用です。乳房痛が何週間も続くというときには、一度ご相談ください。

繊維腺腫(せんいせんしゅ)

乳房にできる2~3センチ程度のしこりです。20~40代の女性によく見られます。 女性ホルモンの影響によって生じるものとされ、加齢によってホルモンの量が減ることで、自然に消失するケースもよく見られます。痛みがある、見た目が気になるという場合には、手術を行うこともあります。 超音波検査等でほぼ判別することができます。診断が難しい場合には、針を刺す検査を行うこともあります。 なお一般的に、線維腺腫ががん化することはありません。

嚢胞(のうほう)

乳腺組織が部分的に袋状となり、その中に水がたまっている状態です。女性ホルモンのバランスの乱れが原因と言われており、その改善・解消による自然消失も期待できます。原則として、特別な治療は必要ありません。 超音波検査でほぼ判別することができます。診断が難しい場合には、針を刺す検査を行うこともあります。 なお一般的に、嚢胞ががん化することはありません。

乳腺症

年齢を重ね、女性ホルモンの量が変化することで、乳腺は発達と縮小の過程を辿ります。女性ホルモンのバランスの乱れなどにより、その変化が強く現れるのが乳腺症です。 乳房痛や多数の小さなしこりなどの症状を伴うこともありますが、病気ではありません。原則として、治療は必要ありません。通常、閉経すると症状が改善する場合もあります。
ただし、乳腺症によって生じたしこりと乳がんとの鑑別が難しいケースもあります。針生検などを受け、定期的な通院が必要になることもあります。

乳がん

乳腺組織に生じるがんです。年間、国内だけで約9万人が乳がんと診断されています。とくに40代後半~60代後半にかけての発症率が高くなっています。 よく知られている通り、代表的な症状は乳房のしこりです。その他、乳頭・乳輪の湿疹、乳房の形状の左右非対称、乳頭からの分泌物(血液が混じることも)などが挙げられます。乳房の痛みが見られることは稀です。進行し、骨転移を起こすと、体を動かしたときの背中、上腕、胸部、腹部の痛みが生じることもあります。

乳がんの発生には、エストロゲン(女性ホルモン)が大きく関わっています。もともとエストロゲンの量が多い、エストロゲンを含むピルの使用、ホルモン補充療法といったことは、その発症のリスクを高めることが明らかになっています。 その他、飲酒、肥満、運動不足、初経年齢が低い、閉経年齢が高い、出産・授乳経験がないといったことも、乳がんの発症のリスクを高めると言われています。 しかし、早期発見・早期治療により、乳がんは治る病気です。

堺市でも40歳以上女性には、偶数年齢時に無料の乳がん検診を実施しています。当院でも受けていただけますので、40歳を迎えた年からご利用ください。(マンモグラフィー検査のみ、他の専門施設で受けていただきます。予めご了承ください)

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