胃カメラ(胃内視鏡検査)について
食道、胃、十二指腸を高解像度の画像で観察し、さまざまな病気を早期に発見することができます。胃がんについても、早期発見・早期治療による根治が可能です。
技術の発展により、以前より苦痛を抑えられる胃カメラ検査が可能になっています。当院でも、極細のスコープを採用しており、「経鼻内視鏡」「経口内視鏡」の選択が可能です。
当院の胃カメラ(胃内視鏡検査)の強み
最新の内視鏡システムの仕様
経験豊富な医師の検査
経鼻・経口内視鏡の選択が可能
当日の胃内視鏡の検査にも対応しております
土曜日の内視鏡検査の実施
鎮静での対応も可能
胃カメラでわかる病気
急性胃炎
お酒の飲み過ぎ、薬の副作用、強いストレスなどによって起こる急性の胃炎です。
すぐに治療を行えば、比較的短期間で症状が改善・解消します。
慢性胃炎
ピロリ菌感染などを原因として起こる、慢性の胃炎です。持続する胃の不調を伴います。また、胃・十二指腸潰瘍、胃がんの原因になることもあります。
胃潰瘍
ピロリ菌感染、鎮痛解熱薬の使用、ストレスなどを原因として起こります。胃粘膜が深く傷ついている状態です。
胃の痛みが代表的な症状ですが、放置していると胃に穴が空いたり、大量出血を起こすこともあります。
胃底腺ポリープ
良性のポリープで、ピロリ菌感染の見られない健康な胃にできることが多くなります。
がん化することはほぼありませんが、定期的に胃カメラ検査を受け、その数や大きさに変化がないか観察していくことが大切になります。
過形成性ポリープ
ピロリ菌感染を原因として起こることの多いポリープです。そのため、ピロリ菌の除菌による消失も期待できます。
大きいものは、内視鏡による切除手術が必要なこともあります。
早期胃がん
喫煙習慣や塩分の摂りすぎなどの生活習慣の乱れ、持続的なピロリ菌感染やそのことで引き起こされる慢性胃炎が、胃がんのリスクを高めると言われています。
早期胃がんであれば、内視鏡による切除も可能です。
進行胃がん
胃がんは、進行すると転移を起こします。
内視鏡による切除ができなくなり、開腹を伴う手術、抗がん剤治療などが必要になります。
ピロリ菌感染
慢性胃炎、胃がんなどの原因と言われているのが、ピロリ菌感染です。症状としては消化不良、胃の痛み、不快感などが挙げられますが、多くのケースが無症状です。
逆流性食道炎
胃酸が逆流し、食道で炎症を起こす病気です。胸やけ、酸っぱいげっぷなどの症状を伴います。
食道の持続的な炎症は、バレット食道、食道がんなどのリスクを高めると言われています。
バレット食道
逆流性食道炎の放置、喫煙習慣、肥満などを原因として起こります。
さらに放置していると、食道がんへと移行することもあります。
食道がん
バレット食道の放置、喫煙・飲酒などの生活習慣の乱れを主な原因として起こります。
胸がつかえるような症状が特徴的です。初期の食道がんであれば、内視鏡による切除や放射線化学療法が可能なケースもあります。
十二指腸潰瘍
ピロリ菌感染を主な原因として起こります。
ピロリ菌が原因である場合にはその除菌を行います。あわせて、生活習慣の改善指導も行います。
胃カメラ検査(胃内視鏡検査)の流れ
検査の前日
20時までに夕食を終え、そのあとは絶食です。
その後も水、お茶は飲んでも構いませんが、アルコールはお控えください。
検査日の朝
朝から引き続き絶食です。
検査開始の1時間前までは、水、お茶は飲んでも構いません。
当日朝の内服については、基本的に内服しても構いません。予約の場合は、内服内容を見て、指示させて頂きます。
※状況、ご希望に応じて検査で鎮静剤を使用することがあります。鎮静剤を使用すると、その日1日は乗り物の運転ができません。そのため、車・バイク・自転車でのご来院はお控えください。
ご来院後
問診により健康状態をチェックした上で、鼻腔・喉の奥に表面麻酔をかけ、検査を実施します。鎮静剤を使用する場合には、点滴にて投与してから、検査を実施します。
検査時間は、5~15分です。
検査結果説明・ご帰宅
鎮静剤を使用しなかった場合
準備が整いましたら、診察室にて検査結果の説明を行います。ただし、病理組織検査(生検)を行った場合、その結果のお知らせは後日となります。
検査結果説明が終われば、ご帰宅いただけます。
鎮静剤を使用した場合
院内でゆっくりとお休みになっていただいた上で、意識がはっきりとしてから検査結果説明を行います。病理組織検査(生検)の結果説明は後日になります。
検査結果説明が終われば、ご帰宅いただけます。できる限り、ご家族と同伴でお帰りいただくことをおすすめします。当日中は、車・バイク・自転車の運転はできません。
胃カメラ(胃内視鏡検査)費用
胃カメラ検査(観察のみ) | 6,000円前後 |
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胃カメラ検査+病理組織検査 | 9,000~12,000円前後 |
- 3割負担の場合の費用です。
- 検査前の診察にかかる費用は含まれておりません。
- 使用する薬剤、鎮静剤の有無などによって料金が上下することがあります。
胃カメラ検査後の注意事項
- 鎮静剤を使用した場合、当日の車・バイク・自転車の運転はできません。
- 当日中は、運動、長時間の入浴はお控えください。
- 飲食は検査後1時間が過ぎてからとしてください。